七重の塔と水煙

(しちじゅうのとうとすいえん)

 水煙(すいえん)は、七重の塔の屋根のてっぺんにかざられていたものです。
火炎(かえん)をデザインしたものですが、火炎は火事とつながってえんぎが
悪いため水煙と呼ばれます。

 この水煙の一部分は1992年の発掘調査(はっくつちょうさ)のときに発見された
もので、ぬられていた金がよく残っています。





 







    発掘された水煙の一部

 発掘された七重の塔の水煙(すいえん)の破片は、
とてもめずらしいものなのでいろいろな博物館から
貸し出しのもうしこみが多くあります。
 それで、貸し出し中に展示するためのレプリカ
(もけい)が作られました。


七重の塔発掘のようす

大きな礎石(そせき)がのこっていました。
基壇(きだん:土台のこと)の一辺は20.5mもあって、塔の高さは65mもあったと
考えられています。
●発掘される前の七重の塔のあとのようす→
  礎石の一部が見えていますね。
←●七重の塔あとの現在のようす
   なくなった礎石を復元(ふくげん)
   して、基壇を整備しました。